コロナ感染予防に、舌磨きも必要！

 

　舌の表面には、口臭の原因になる舌苔(ぜったい)が付着しています。

これを取り除くためには、舌をキレイにするグッズが必要です。

 

　舌苔とは、舌の表面にある舌乳頭（舌の表面にある凸凹）に付着した苔のようなものです。鏡で見ると、舌の表面が白くなっているのが分かります。

　高齢者に限らず、誰にでもできるものですが、口腔機能が低下したり、自分でのケアが難しくなったりしている高齢者は、この舌苔が分厚くなってしまうことがあります。

 

舌苔の正体は…

 

舌苔の正体は、舌乳頭の間に付着した、様々な細菌や古くなった口の中の粘膜、食べ物のカスなどの汚れが集まったものです。

タンパク質を多く含んでいます。

 

○舌苔の原因

舌苔は、できやすい人とできにくい人がいます。その差は口の中の潤いです。

汚れを洗い流してくれる唾液の分泌量が少なかったり、口の中が渇いていたりすると舌苔ができやすくなります。

例えば…

・タバコの吸いすぎ

・口呼吸

・ストレス

・食事中にあまり噛まない

といったことによる唾液の分泌量の減少や口の中の乾燥が、舌苔が増える原因です。

 

◯舌苔が引きおこすトラブル

1 口臭

2 味を感じにくい

3 誤嚥性肺炎のリスクが高まる

 

◯舌苔のお掃除方法

舌を清潔に保つには、1日に1回、専用の舌ブラシを使ってケアをしましょう！！

口の中が乾燥しやすい高齢者の場合には、事前に口腔用の保湿剤を舌苔に塗り、30秒ほど経過した後で舌ブラシを使用するのがお勧めです。

 

○当院オススメは、BREO

　機械的にブラシを当てるだけでは、舌苔が十分剥がれないことがあります。

そんな時にはアクチニジン配合のタブレットがオススメです。

一日に2〜3個、お口の中でゆっくり溶かすだけ。

早ければ1週間ほどで効果を実感できます。是非、お試し下さい。

赤ちゃんの舌の下にあるヒダが短い時に#

 

舌の下にあるヒダを舌小帯（ぜつしょうたい）と言います。

 

　舌小帯が短いと、哺乳がしにくくなる、 歯並びが悪くなる、 発音がしにくくなる、 食事に支障が出ることなどが生じやすいです。

 

　舌小帯が短いときの治療としては、 舌小帯を手術で切る 、手術で舌を伸ばす、 舌の使い方のトレーニングをする、 マウスピースをつけるという対応をします。

 

　当院では、特に哺乳に支障がある場合、授乳指導と合わせて外科的処置を行うことが多いです。

 

　お子様の舌小帯が短いことに気づいたら、ご相談ください。また、必要に応じて授乳指導ができる助産師さんをご紹介致します。

 

　母乳を飲むことは、赤ちゃんにとってメリットが沢山あります。免疫の塊のような母乳を、できるだけたくさん赤ちゃんに飲んでもらえるように支援しております。

 

　写真はユキノシタという花です。裏が紫の葉は、乳頭が傷ついた時、貼り薬として使います。葉を火で炙り、薄皮を剥いて、乳頭を包んで使います。

食事の乱れで虫歯危機⁈

 

　コロナ感染予防の観点から、自粛生活が続くなか生活リズムが乱れていませんか？

ストレスからの暴飲暴食や「時間があるがやることがなく、気づいたら食べている」「コロナ太り」といった話を最近よく耳にします。

 

　そんな中コロナ太りと同様コロナ虫⻭も要注意です! 虫⻭は⻭質・食事・細菌・時間この 4 つの因子が重なることでできてしまいます。

そこで、これまで以上に予防法を改め、お口のケアを改善し 全身の健康を手に入れましょう!

 

1 食事の回数、時間を決めましょう。

→ダラダラ食べは虫⻭のリスクを高めます。

 

2 抗菌剤の付け磨きを食前に!

→コップに抗菌剤を少量出し、⻭ブラシにつけて磨きます。

うがいではなく⻭ブラシにつけることが大切です。磨いた後は水で良くすすぎましょう。

 

3 フッ素の最大活用!

→高濃度フッ素配合の⻭磨剤を使用しましょう。 *1450ppmF などと記入してあります。

 

なお、フッ素配合⻭磨剤で磨いた後のうがいは少量の水で1 回のみが理想です。

コロナ感染を確認するためのPCR検査の検体として、唾液が使われるキットが実用化されています。唾液からは、様々な情報が得られます。

今回は、唾液でわかる虫歯のなりやすさをついて詳しく説明します。

 

虫歯リスクを調べる「唾液検査」

 

　成人の口の中には約 500 種類の細菌が存在し、よく歯を磨けている人で 1000 億~ 2000 億個、多い人では 1 兆個と言われています。

この細菌が虫歯や歯周病だけで なく、感染症の原因にもなるので、自分の口腔内の状態を科学的に知る手段とし て、唾液を調べることは非常に有効です。

 

1 唾液量検査

 

最初に分泌量を計ります。唾液分泌は 20 代がピークで、1 日に約 1.5 リットルもの量が分 泌されますが 70 代ではその 3 分の 1 くらいに。

唾液が減少すると、口腔内が乾燥 して細菌が繁殖し、虫歯や歯周病になりやすくなります。

 

　3 分間の唾液量の基準は 5ml。多ければ多いほど口の中は無意識に洗い流され、 虫歯リスクが低くなっています。

 

2 唾液緩衝能検査

 

採取した唾液を使って、酸性度を調べます。酸性度を示すph値は、6.8~7 が中 性、それ以上がアルカリ性です。

食事をすることで口内は酸性になりますが、その まま酸性の状態でいると虫歯になりやすい。

酸性に傾いた口の中を中和させて脱灰 が起こりにくくする働きのことを唾液緩衝能といいます。

この働きが弱いと口の中 の脱灰が起こりやすくなりなす。

 

3 細菌数

 

口の中にはさまざまな細菌が存在していますが、その中でも虫歯の発生・進行に関 係している「ミュータンス菌」と「ラクトバチラス菌」の数を調べます。

 

細菌の数が多いほど、虫歯が発生しやすく進行しやすくなります。

 

以上、唾液採取による簡単・短時間・痛くない検査です。

一度ご自身のお口の状態を知り、予防対策を立て虫歯になりにくい口腔環境を目指 していきましょう。

！体力低下は姿勢の悪化につながる可能性がある！

 

　小児矯正に関連する情報として本日は姿勢の問題を取り上げてみます。

 

　スポーツ庁が2019年に行った「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」によると、小・中学生の体力合計点が男女ともに低下しており、とくに小学生男子の数値が過去最低値をマークする結果となりました。

 

　その背景には、運動時間の減少やスクリーンタイム（一日当たりのテレビやスマートフォン、ゲーム機などによる映像の視聴時間）の増加、肥満の増加があることを、調査結果は示しています。

 

　子どもの姿勢が悪い背景には、このような体力の低下や、生活環境の変化があるのではないでしょうか。体幹を支える筋肉が発達していないので長時間正しい姿勢をとることができない、長時間スマホやゲームに集中することにより姿勢が崩れてしまうといった事情が察せられます。

 

　根本的な姿勢改善のためには、体力増強やスクリーンタイムの制限が必要になります。そして、意識して姿勢を正す習慣が必要です。

しかし、勉強しているときや食事どきなど、気づいたときに「また背中が丸まっているよ」「背筋を伸ばして！」と注意はしても、子どもの座り方をじっくり見直す時間が取れていないという人が大半ではないでしょうか。

 

　コロナ感染防止のため室内で過ごす時間が長いほど姿勢には充分注意を払って過ごしていただきたいと思います。



出典：スポーツ庁「令和元年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果のポイントについて」

 

当院で行っている、子どもの歯並び矯正を紹介する動画を作成しました。

今回は、乳歯から永久歯に生え変わる時期に行う、バイオブロック療法についてです。

　詳しくはHPの小児矯正サイトにも掲載しています。ご参考になさってください。